サーマルボンド不織布 熱で溶ける繊維を使用し、ウェブ内部の繊維同士を熱融着させることで製造する不織布です。

  • 5つの製法
  • レジンボンド不織布
  • サーマルボンド不織布
  • スパンレース不織布
  • スパンボンド不織布
  • ナノファイバー不織布
  • メルトブローン不織布

熱のみで繊維を結合させる、衛生的な不織布の製法です。

サーマルボンド不織布は、熱で溶ける繊維を使用し、カーディングを終えたシート(ウェブ)に熱を与えることで、ウェブ内の繊維を融着して結合する不織布製造法です。バインダー(接着剤)を使用しないことから衛生的であることが特長で、衛生用品や食品分野の製品に主に使用されています。原料にポリプロピレン(PP)を使用した製品は吸油性に優れ、食品分野でも揚げ物用トレーマットなどに応用されています。また、後工程で接着剤を使用せずにヒートシール加工を行うことも可能です。

ヒートシール加工

ロールによってウェブを加熱

■シンワの特長

衛生的な不織布です。
繊維を熱融着するだけで作られ、衛生面に優れています。
後工程でヒートシール加工も可能。
熱で溶ける繊維を使用していますので、後工程でヒートシール加工も可能です。(接着剤を使用しなくても加工適性が高い)
吸油性に優れています。
原料にポリプロピレン(PP)を使用することでは吸油性に優れた不織布とすることも可能です。


■サーマルボンド不織布のタイプ

シンワでは、1つのサーマルボンドの生産ラインで、以下のタイプの熱融着による結合ができる設備を設置しています。

[フラットタイプ]

高温で平滑性がある熱ロールで、シート(ウェブ)をプレスしながら熱融着させることで、
フラットで薄い不織布を製造できます。

[オープンタイプ]

高温の熱風が出るオーブンを使用し、オーブン内でウェブの中を高温の熱風が通過することで結合、
ふんわりとした嵩高の不織布となります。

[エンボスタイプ]

高温でエンボス模様がある熱ロールでウェブをプレスしながら熱融着させることで、
エンボスパターンが付いた不織布を製造することができます。

※これらの結合方法を複合化して行うことも可能です。

■結合方法(フラットタイプ)

シートに熱を与えて、溶けた繊維同士が結合

回転するロールの内部からウェブに熱を与え、プレスロールとの間で圧縮することで、ウェブ内部で交差する、表面が溶けた繊維同士が結合されます(右図)。熱をかけることで繊維の外側のみが溶ける芯鞘繊維を使用しており、繊維同士が接着されます。


主な製品分野

バインダーを使わない衛生的な特長を活かした製品をラインナップしています。

オムツ

お茶パック

ダシ取り袋

揚げ物用トレーマット


【製品】
オムツなどの衛材・お茶パック・コーヒー用ドリップシート・食品用トレーマット(揚げ物用)・工業用・食品用各種フィルター

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