シンワの不織布

シンワの技術

シンワが不織布を手がけてからすでに半世紀になります。
大変繊細な技術力を求められる不織布製造において
有形無形のノウハウが高品質な製品づくりに息づいています。

01 歴史 1966年に不織布生産を開始して以来、半世紀余。高品質な不織布づくり一筋に、技術を積み重ねてきました。

不織布生産、半世紀の技術ノウハウが生産ラインの各所に散りばめられています。(写真はスパンレース不織布・製造ライン)

古くより製紙業のさかんな四国中央市において、祝儀用紙加工品の生産販売を手がけてきた井上高一商店(シンワの前身)が不織布事業に進出したのは1966年。まだ不織布の存在が広く知られていない時代に、レジンボンドによる不織布生産を開始しました。1973年にシンワ株式会社へと社名変更を行った後、1987年にはサーマルボンド、スパンレース不織布の開発・製造も相次いで開始。1995年にはスパンボンド、2010年にはナノファイバーを追加。さらに2024年にはメルトブローンの生産も開始し、計6つの製造技術を持つ不織布の開発・製造メーカーとなりました。
今や、不織布は人の暮らしや社会を支えるさまざまな産業に必要不可欠な存在となっています。シンワは6つの製造技術の特色を生かし、それぞれに積み重ねてきた技術力による品質を維持・向上させながら、社会のニーズにお応えできる不織布の開発・生産を行っています。

02 技術 計6つの不織布製造法を確立し、高い技術力でさまざまな原料、素材と組み合わせ、市場ニーズに応えます。

“織らない布”である不織布は、繊維(ウェブ)を「接着する・高温で溶かす・高圧水流で絡める」などの製法で“結合”させた素材です。これらの製法による不織布はそれぞれレジンボンド・サーマルボンド・スパンレース不織布と呼ばれ、さらに加えて、ウェブの形成に水を使用しないことから乾式(カード式)と呼ばれています。
また、樹脂から直接紡糸し、熱で結合するスパンボンド不織布やメルトブローン不織布、ポリマー溶液を電界紡糸によって繊維・シート化するナノファイバー不織布などを併せ、計6つの技術および生産設備を持つのがシンワの大きな特徴となっています。さらに、これら多様な製法と、天然素材、化学繊維(合成繊維)などの原料を組み合わせたり、またその他の素材との複合化を行うなど、不織布の市場ニーズに柔軟かつ細やかに対応できる技術力の高さもシンワならではのものです。

本社工場

三豊工場

製造ライン

本社工場ではレジンボンド・サーマルボンド・スパンレース不織布、さらにナノファイバー不織布やメルトブローン不織布を製造。
三豊工場では、スパンボンド不織布を製造。


■不織布の製造

03 一貫体制 開発から製造、加工、そして品質管理に至るプロセスを自社内で完結。新製品開発と課題改善を迅速に。

不織布製造の技術力を高める一方で、シンワでは生産体制そのものにも独自の考え方を持っています。それが、グループ企業を含めた自社一貫体制への強いこだわりです。開発から製造、加工、そして品質管理に至るプロセスをすべてグループ企業内で完結させることにより、市場ニーズを反映した新製品の開発スピードを上げられ、また、課題改善への対応が迅速・柔軟に行えます。不織布の開発・製造はシンワを中心に、加工はシンワと中国工場(山東新和制衣有限公司)をメインに据え、技術と情報を共有しながら、質の高い製品づくりを行っています。他方、ラミネート加工、型抜き、パッケージ加工など、補助的な加工については、専門性の高い協力加工メーカーへアウトソーシング。不織布加工に精通した地元四国中央市などの各企業と強い信頼関係の下に業務連携を行っています。

新製品のための試作

加工ライン

開発
生産
品質管理

■乾式不織布の製造工程

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