生産設備とプロセスの向上を図り
商品の安定的な生産を実現
不織布は原料や添加物など配合する材料の量や手順が、完成品の性質に影響します。それだけでなく、気温や湿度など外部要因に左右される場合もあります。そういった中で、品質レベルを一定に保つには、生産設備と生産プロセスに関する知識・技術が欠かせません。
不織布の生産工程を管理しているのが生産技術スタッフです。シンワが生産する不織布の品質は高い評価を得ていますが、これは、生産技術スタッフの努力の積み重ねによるところが大きいといえます。さらに高まるお客様の要望に応えるため、他部門の技術者とも連携しながら、生産技術の向上に努めています。
商品の生産体制を整備し、
また試作品製作も行う
生産技術スタッフの役割は、大きく分けて2つあります。1つは、高品質な商品を生産するための設備・プロセスを整え、運用すること。効率性と品質を両立させた、商品の安定的な生産を実現します。
そしてもう1つは、既存商品の改善・改良や、新商品開発の試作を行うこと。新たな価値を生み出すための試行錯誤を繰り返し、シンワの未来につなげます。
生産計画・原料発注・設備メンテナンス・
ライン設計のいずれかで力を発揮
生産技術は、主に4部門に分かれます。生産に使用するラインや時期、数量、生産商品などを策定し、効率的な生産を目指す「生産計画」。生産計画の遂行に必要な原料を期限までに確保する「原料発注」。
設備が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、適切に保守点検・修理を行う「設備メンテナンス」。現行の体制を見直し、生産ラインの向上を図る「ライン設計」の4つです。スタッフはいずれかに属して専門性を発揮します。
現場を体験することで、
不織布の可能性と難しさを知る
不織布は多彩な機能・性質を持たせられる、可能性の大きな素材。それだけに、求める機能・性質を発揮させるには、厳密で適正な生産コントロールが求められます。
生産技術の新人は、まず生産現場に配属となります。これは、可能性の大きさとコントロールの難しさという、不織布の両面を体験するためです。現場で身につけた経験・知識は、仕事を行う上で将来役立つ財産となります。