100万分の1という、超極細のナノファイバー不織布を世に問う。 南 知宏 2011年入社 商品開発室

不織布はまだまだ進化し続けます。その素材としての可能性が大きな魅力です。

大阪から縁もゆかりもない四国へ来られたと聞きましたが?

大学院でナノファイバーという非常に細い繊維の研究をやっていたのですが、事業として取り組んでいる企業がほとんどない中、シンワがそれをやっていたんです。私自身は生まれも育ちも大阪で、大学時代も京都でした。しかし、ナノファイバーの研究が続けられるかもしれないと考え、四国中央市のシンワの採用試験を受けました。幸い合格をいただき、縁もゆかりもないこの街に移り住みました。

ナノファイバーとはどのようなものなのですか?

1ミクロンは1000分の1ミリですが、ナノは百万分の1ミリです。この超極細の繊維がナノファイバーと呼ばれるものです。その製法ですが、ある素材に電気をかけてやると、その中の物質はプラスとマイナスで引き合うのですが、その原理を利用して繊維化します。そして、その繊維を集合させたものがナノファイバー不織布です。少しわかりづらいかもしれませんが……。


従来の不織布と比べて特長はどこにあるのですか?

比表面積が大きく、素材の性質の効果が大きい、薄くて柔らかい、密着性が高い、等々の特長があります。まだいろいろあるのですが、現在進行形で開発を行っている段階でもあり、完全に情報をオープンにできないのが残念です。

ナノファイバー不織布はどのような分野に使用されるのですか?

美容・医療・フィルターといった分野が挙げられます。その他にも様々な分野で使用できる可能性もあり、用途展開を行っている段階です。今後の取り組みとしては、消臭機能とか抗菌機能などを持たせたり、また、素材そのものを変えることで、別の性質を持たせることもできますから、マーケットの反応を見ながら付加価値の高い商品づくりにつなげていければと考えています。

商品開発で重視されている点はどこでしょうか?

お客さまの声です。実際、私たちがこれは!と思う機能を持つ商品サンプルを提案しても、お客さまに全然響かなかったりすることもよくあります。逆に、お客さまからこんな性質があれば使ってみたいという声があれば、私たちの開発目標もそれだけ明確になります。私自身はまだお客さまを訪問することはあまりないのですが、営業のスタッフや商品開発室の先輩がいろいろな業界のお客さまを訪問してニーズをヒアリングしており、その声が大きなヒントになります。

現在の仕事はナノファイバー関連が中心ですか?

ナノファイバー不織布に関する仕事が約7割くらいで、あとの3割が従来の不織布商品の開発です。従来商品では、自動車のエンジンルームや室内の天井などに使われる難燃性の高い不織布を開発しています。自動車に不織布というと少しイメージしにくいかもしれませんが、実はシンワでは自動車関連の不織布商品も扱っています。

最後に、仕事のやりがいを聞かせてください。

商品開発の仕事で一番感じるのは、自分たちで開発した商品が世の中で活躍するのを実感できるというところです。また、ナノファイバー不織布などを含めて、まだまだ素材としての可能性が非常に大きいし、その進化を実感しています。これから先も、さまざまなマーケットを開拓していけると思いますので、それが非常に楽しみです。


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仕事紹介

商品開発

不織布は素材や繊維同士の結合のさせ方で、さまざまな機能・性質を持たせられる非常に柔軟な素材です。その素材特性を利用し、お客さまのニーズに合致した商品を開発していくのが商品開発の仕事です。