社員紹介

The Message 入社20年の私から学生の皆さんへ 無限の広がりを持つ“不織布”の可能性をみんなで力を合わせ、極めてみませんか。

生産技術

S.N.生産部 
1999年入社

入社以降、継続して「不織布生産」に関わる。30代は複数の新規工場立ち上げにも関与。インドネシア工場の立ち上げではプロジェクト全般を担当した。

不織布づくりに欠かせないのは、
想像力と合理性

私は1999年にシンワに入社し、ずっと工場でものづくりに関わってきました。
不織布というのは、とても不思議な素材です。スキルが浅くてもそれなりのものはできあがる。けれど、とことん突き詰めると、驚くほど高品質で機能性のある商品に化ける。ありふれた素材のように見えて不織布の奥には、無限の広がりがあるのです。
こういう不織布づくりに欠かせないのは、想像力と合理性だと思っています。「なぜ?」と思う好奇心と「どうしてこんなことが起こるんだろう?」と答えを探す想像力。そして数学や物理などを基盤とする理論・合理性が、イメージを具体化する原動力となります。
私は20代の頃「楽(ラク)したい」といつも考えていました。楽にものづくりするということは、ゴールを的確にイメージし、最短距離で形にするということです。正しいゴールに最短距離で向かえば、手間もコストもかからず、高品質のものが完成します。「楽をする」には、想像力と合理性が必要でした。その考え方は今振り返っても間違いではなかったと思います。

全体の強調と融合が、
最大限のパフォーマンスにつながる

シンワは営業、商品開発、生産など、さまざまな部門が集まって不織布を生み出しています。各部門内でも複数のチームで役割を分担し合っています。そうした中で働いていると、ときには異論を主張する人も出てきます。それ自体は業務改善の可能性もあるわけですから悪いことではありません。しかし、部門やチームのあちこちに考え方の異なる人がいたらどうでしょうか。
これでは、価値の高いものづくりはできません。個性も立場も能力も異なる者が、適材適所で調和する。個々の考え方にフタをするのではなく、意見を交換し、議論した上で融合する。これがシンワのものづくりだと思います。
20代の頃は私も目の前の役割を果たすことで精一杯でした。しかし30代半ば頃から、全体を俯瞰することの大切さを痛感するようになってきました。そしてチームを、部門を、工場全体をつなぐ役割を担っていきたい、と考えるようになりました。

小回りが利く。
社員にチャンスを与えてくれる

工場の新規立ち上げも何度か経験しています。最初は、シンワ国内工場で最も大きい、本社工場・製造4係の立ち上げ支援。その後、中国工場の立ち上げで現地に1ヶ月張り付きました。 直近ではインドネシア工場です。ここは土地の選定から工場の建設、機械の配備、書類の整備から試運転・操業までと、5年くらいどっぷりと関わっていました。プロジェクトの最中は大変な思いもしたのですが、とても貴重な体験だったと感じます。30代で工場のスタートから操業までを担当するなど、普通のメーカーではあり得ないでしょう。
それをやらせてくれるのが、シンワの特徴ではないでしょうか。社員がやりたいなら、チャンスを与えてくれる。シンワは大きな会社ではありませんが、四国中央市というローカルな場所にあって、経営陣と現場の距離が近く、社員同士が親密です。それが小回りの良さ、判断・行動の早さを生んでいると思います。

PT.SHINWA NONWOVENS INDONESIA

作る側の知恵と努力で、
不織布の可能性は無限に広がる

不織布の可能性は大きいと思います。原料と製法を変えることでバラエティーに富んだ性質を持たせられるということは、すなわち、作る側の知恵で新たな価値を創造できるわけです。最近シンワでは生分解性の原料を使った“自然に帰る”不織布づくりにも力を入れています。こうした多彩な工夫を受け入れてくれる器の大きさが、不織布にはあります。 学生のみなさんには、好奇心と行動力を大事にしてほしいと思います。「あれがしたい、これをやりたい」という気持ちが抑えきれない、というくらいでちょうどいい。それと、コミュニケーション能力。結局、仕事は「人対人」。自分一人の思い込みではなく、全体で協力し合って総合力を発揮でする方が、より大きな成果を実現できます。 不織布という、不思議で可能性が大きなものづくりに興味があるなら、一緒にやってみませんか。深めれば深めるだけの魅力があると思います。